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2009.03.16

総合評価における工事評定点の地域格差問題

 今日は、総合評価落札方式についてのシビアな話題について触れさせていただきます。
 週の始まりの話題としては重いですが、非常に気がかりな内容となっています。

ここからが本題
 先週の北海道開発局発注の総合評価落札方式の土木工事落札状況を観察していると、1社が3~5件の工事を大量落札している驚くべき事実に目を奪われた。

 これらの工事は、札幌管内及び近郊での S 開発建設部と I 開発建設部発注の道路工事と河川工事である。
 そして大量落札したのうち1社は、地元札幌の業者。 もう1社は、札幌管外の道東の業者である。

 総合評価落札方式は、施工計画、企業、地域性について加点される。 たぶん、今回の落札業者は、企業点数が他社より有利と推測できる。 基礎点となる企業点数が優位な上に施工計画で高得点を得られれば、鬼に金棒である。(施工計画は工事毎の相対評価での評価となる)

企業点とは
 さて、基礎点と称される企業点数は、過去2年間の工事評定点平均、工事表彰と、工事の格付けにより過去10年間の担当技術者の工事点数平均が、主な要素となる。 然るに、企業点数が高い会社は、常に優位な立場で入札に挑戦できるのである。
 調査基準価格という海中転落(ドボン)寸前の岸壁間際で停止しなくてもよい訳である。 駅伝の復路に例えると、他社より数分前にスタートできるアドバンテージを有する訳である。

 企業点数に配点の重みがあれば、今回のような一社での大量落札が叶うのである。 社内の経験技術者が、(工事落札により)枯渇するまで取り続けられるのである。 これは、企業点数高得点のモンスターカンパニーの勝利の方程式なのだ。

 さて今回の落札者決定の要因の一つになったと予測できる企業点だが、ここに一つ問題点を感じた。 つまり、工事評定点の地域格差である。

北海道開発局の場合
 北海道開発局の場合、下位組織に11の開発建設部があり、工事は、開発建設部毎に発注されていて、工事完成後の工事評定点も開発建設部が決めている訳である。
 つまり、開発建設部間で、工事評定点の平均値に差が生じる現象が発生するのは当然のことである。

 開発建設部MAP
 開発建設部MAP 出典:北海道開発局


 札幌管内の工事評定点は、地方の開発建設部より、総じて低い結果となっている。 つまり、地方で高得点を得た業者が、その高い企業点数を武器に、札幌管内の工事に挑戦すれば、優位な立場で札幌管内の業者と競争できる構図となる。

 これは、札幌以外での工事実績がない業者には、極めて不利な状況である。(但し、必ず高得点が取れるとは限らないが)
 北海道内一円の工事評定点を平準化しない限り、今回のような1社独占状態に近い落札結果が、今後も発生する公算が高いのではないだろうか?

平準化の提案
 ここで一つの提案だが、総合評価における工事評定点は、「発注する開発建設部の工事評定点に限る」若しくは「各開発建設部の工事評定点の平均点を加味した補正計算を実施する」ことである。 このいずれかの工事評定点平準化対策を図ることで、とりあえず地域格差の解消に繋がるのではないだろうか?
 この暫定的平準化措置を実効したのち、2年ほどかけて開発建設部毎の工事評点平準化を確認する。 平準化の確認ができたのち、平準化暫定措置を解消すれば、道内の業者が同じ土俵で勝負できるというもの。

 工事評定点の地域格差解消ため、可及的速やかな改善策の実効を願わずにはいられないのである。

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