« 技術所見のレビュー | トップページ | 360°まる見え »

2008.07.11

現場は3Dについて来られるのか?

 平成20年6月20日に開催された国土交通省CALS/EC推進本部作業部会の資料が公開されています。 AP2008の策定に向けての動きが活発化しており、ここでは新たなキーワードとともに図面の高度化について論議されているようです。(既に西暦2008年も後半に突入。 AP2005の時のようにAP2008発表が2009年初頭にずれ込むのだろうか?)

・ICT
・生産性向上

 「ICT(Information and Communication Technology)」は、2005年を始点とする「u-Japan構想」で使われ始めました。 従来のIT(Information Technology)の「情報」に加えて「コミュニケーション」(共同)性が具体的に表現されているのが特徴です。

 「生産性の向上」についても、建設CALS/ECを推進する際の大きな効果として挙げられていましたが、ここに来て一段と語気が強まったような印象を受けました。

 さて、西から強い太陽が差し込む事務所で、斜め読みながら作業部会の資料を拝見させていただいたところ、下記の表記に驚愕させられました。

 設計段階から施工の効率化を図るよう3次元データの活用を国土交通省CALS/EC新計画に位置づける。
 平成21年度に3次元データを活用した試行工事を実施する。

 ついに3次元への突入がAPに盛り込まれるのかsign03 3次元は、必然的な流れだが、現実論を考えたとき、はたして設計会社は、施工会社へ正しい3次元データを供給できるのか? 一般の土木業者が3次元データを活用できるのか? 図面修正のスキルは? 3次元データの2次元化という逆説もあり得ないか・・・etc.

 総じて、土建業は、3次元への本当に突入に対応できるのか?

 自分程度のレベルで恐縮ですが、現時点での3D導入には疑問符が山積します。
 先に進むべき道があるのは、重々承知していますが、今一度、現状における電子納品の活用や、情報共有の問題点等、過去に試行を進めてきた建設CALSのプログラムについて、洗いなおす必要があると思います。 現にAP2005も十分に達成できていない現状なんですから・・・。

|

« 技術所見のレビュー | トップページ | 360°まる見え »

コメント

是非、キタノミナトさんのご意見を伺いたいものです。

投稿: ゆう | 2008.07.11 09:21

>ゆうさん
コメントありがとうございます。
あいにくキタノミナトさんは、北の飛行場から南の飛行場に向って私事旅行中です。
ご意見は、週明けになると思います。

投稿: だいひまじん | 2008.07.11 12:25

キタノミナトさんの匂いが近づいてきました(笑)

3D化の前に”情報の入った図面”の作成が出るのではないでしょうか?
施工会社では数量計算書など図面に情報が入っていればまとめ易くなり、おそらく発表があれば広がりは早いと思います。
でも3D化を待っている現場もあることは確かです。だから今回”試行”という形でスタートを切ろうとしているのではないでしょうかね。
けれど先ばかりに進むのではなく、足元を固めることも必要でしょうね。

投稿: もぐら | 2008.07.13 09:05

>もぐらさん
まずは、”情報の入った図面”=”属性情報”の持った図面に慣れて、それを活用することが先決ですね。
そこから必然的に3次元化に進みそうです。
まさ、同感です。

貴重なコメントありがとうございました。

投稿: だいひまじん | 2008.07.13 10:23

無理でしょう、これ!
ふつ~~~の図面もキチンと描けないのに3Dっなんて!!

それを作るの誰?
それを使うのは誰?
それを作るソフトは誰が買うの?

もぐらさんが言うように、一度足を止め、今の地盤をしっかりと固めてほしいですね。

投稿: キタノミナト | 2008.07.13 22:10

>キタノミナトさん

ですよね?
誰が考えたってそうですよね!!

投稿: ゆう | 2008.07.14 09:19

北海道では、開発局が廃止方向へ進んでいます。

地場だけにあらず、土木業界の落札金額の低下、資材コストの増加、訳の分からない図面作成・・・・。

企業はどれだけ、国の借金を人・材・労でフォローしなければならないのでしょうか?

・・・・・。

投稿: キタノミナト | 2008.07.14 09:24

>キタノミナトさん
現場の現状を押さえたご意見ありがとうございます。
3D化は時代の流れなのはまちがいありませんし、長期的に見ればコストダウンが図れると思います。

しかし現状では、例えば、工事完成図面の作成が官が定めた「電子納品手引き」を無視して、無償で施工業者が行っているのが現状です。
負担軽減のためには、上流工程からの図面の品質を確保するするため、そして担保する仕組みの構築に着手する必要があると思います。

投稿: だいひまじん | 2008.07.14 09:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/67530/41795286

この記事へのトラックバック一覧です: 現場は3Dについて来られるのか?:

« 技術所見のレビュー | トップページ | 360°まる見え »