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2006.04.15

システムか?それともテクノロジーか?

 木曜日に札幌で測量機器やソフトウェアを扱っている(株)岩崎さんが主催のパネルディスカッションを覗いて来ました。

お題は『CALS/ECと情報化施工の行方』

パネラー
  関西大学 教授 工学博士 田中 成典
  京都建設情報センター運営委員長 田中 隆雄 氏
  鹿島建設(株) 所長 堀川 明広 氏
  (株)トプコン販売 取締役営業本部長 江藤 隆志 氏

R0010891  パネラーの田中教授は、SXFで超著名人。 今日は、関西弁が緩かった。 その代わり、京都からお越しの田中委員長は、コテコテの関西弁でまくし立てておりました。 私も田中隆雄委員長がお勤めの日新建工でお会いしたことがあった縁で、今日もCALSの任意団体を立ち上げた旨のご報告と併せて名刺交換させて頂きました。

パネルディスカッションの論点は次の通りです。

  1. CADデータの今後の発展性と情報化施工との関連性は?
  2. CADデータの3次元化(SXFファイル LEVEL4)により、情報化施工への活用性も向上するはず!?
  3. 建設業の施工現場の現状から判断して、情報化施工の実施は可能か?また、そのために現場代理人が身に付けなければならないノウハウとは?
  4. 品質・安全・コスト削減など、どの程度メリットがあるか?
  5. 施工規模によって、メリットに影響を受けるのか?
  6. 実際の現場での実施経験(京極ダムなど)から実感されたメリット・デメリットは?
  7. 北海道ならではの使い方、メリットとは?
  8. GISデータとGPSマシンコントロールによる除雪への活用は?

 今回、筆者が着目したのは1.CADデータの今後の発展性と情報化施工との関連性。 堀川 氏@鹿島が、京極ダムの土工事を例に説明。 鹿島はIT施工のビデオも作成しており、その題材となっているのが京極ダム。 GPSによるブルや転圧機械の作業管理は日経コンストラクション等で知っていましたが、バックホウのバケットにまでGPSによる位置情報を与え、法面を仕上げ、さらに、日々の進捗状況データを出来高として現場事務所にフィードバックさせているのには驚きました。 今回のこれらに関する投資額は、2億円とのことでしたが、職員が通常の半分の20名で済むとの報告。 さらに、張張りの設置の費用が0円であることからダム工事完了までに8億円のコスト削減が期待できるとのコメントもありました。さすがです。当社もこれくらい大きければなあ・・・。

 さて、中小企業が大半の建設業においてそのようなコスト削減が可能かというと、全く無理な話ではありません。 ただし、GPSの機械が現状では1千万円もすることを考えれば、そう簡単に手を出すことはできません。
・工事評点を高得点を獲得する
・数年間で費用対効果を期待する
・同業他社に先駆けてGPS施工のノウハウを取得する
・品確法と結びつける営業を行う
簡単ではありますが、ざっと以上の観点からメリットがあると判断すれば導入もアリです。

 しかし、京極ダムのIT施工例は、あくまで測地、CAD等のテクノロジーの組合せであり、3D図面の活用を含め、CALSに求められている標準化がされているわけではありません。 IT化を活用した施工方法が標準化される必要があるかは、現段階では議論できませんが、誰にでも使えるよう標準化の旗の下にシステム化を図ることが、建設業にとって大きな財産になるような気がします。

 いずれにしろ、このような情報化を活用した工事によるノウハウの蓄積と製品の信頼性と技術の向上を進めて、早期に中小企業が使えるシステムに育てていただきたいです。

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