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2005.12.27

開発局の簡易型総合評価では旧態依然の価格競争が継続!

先週、「公共工事の品質確保の促進に関する法律等の説明会」に出席しました。
日時:平成17年12月22日(木)13:30~16:00
場所:(社)空知建設業協会2階会議室
プログラム:
1.主催者挨拶
2.講演
2-2.「公共工事の品質確保の促進に関する法律」について
2-3.一般競争入札方式、簡易型総合評価等の運用方針について
2-4.質疑応答
閉会

今回の説明会で参加者が最も関心をもたれていたのは「2-3運用方針」についてです。

「2-3運用方針」の説明事項(抜粋)
(1)平成18年3月に発注されるゼロ国工事については、簡易型総合評価にて落札者を決定する。
(2)落札者を決定する評価値の計算方法は、評価値=(標準点+加算点)/入札価格 による除算方式とする。
(3)加算点の配点については、10点とする。
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加算点の配点について
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1.基本的な考え方
①簡易型の加算点については、当面、10点を基本とする。
※質疑応答ではこれ以上の評価は全く考えられていないようであった!

②配点割合は、「簡易な施工計画」を重視する。
※雛形が簡単過ぎ。企業の品質確保への取組み姿勢が高く評価できる様式として欲しい。

③表C-1(標準評価項目)を標準とし、工事に応じて表C-2の中から追加で評価する。この場合、満点が10点を超える配点を設定する事を妨げない。
※質疑応答では、「10点を超えるために用意されている表C-2(追加評価項目)の導入は考えていない。」とのことであった!10点を超える運用は全く考えられていない様子であった。

2.配点 (一般的な獲得点数を予想)
①施工計画・・・配点(可0~良2.0~優4.0点) → 予想配点(2.0~4.0点)
※4.0が多いと思われる。

②企業・・・配点(0~2.0点) → 予想配点(0~1.0点)
※工事成績平均83点以上は可能である。

③配置予定者技術者・・・配点(0~2.0点) → 予想配点(0.5点)
※局長優良表彰若しくは技術士保有者でないとこれ以上の点数は取れない。

④地域精通度・・・配点(0~2.0点) → 予想配点(2.0点)
※施工実績がない場合を除いて、すべての企業が2.0獲得

⑤合計予想点数・・・4.5点~6.5点(差2点)
※これ以上の点数の獲得も可
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私なりに今回の評価方法についての問題点を整理してみた。

①簡易な施工計画を作成するにあたって提供される資料は、構造物の一般図程度であるとのこと。さらに簡易な施工計画の雛形についても自社の技術力をアピールするには、記入欄があまりにも少な過ぎる

②簡易な施工計画の一般的な配点は2.0~4.0点であり、企業の技術力評価が十分に発揮されない配点となっている。

質疑応答では、加算点が10点を超える評価方法は考えていないとのこと。従って、企業の地域貢献、ISOの取得、配置予定技術者個々の資質について、踏み込んだ評価がなされない仕組みとなっている。また、CPDの取り組みについても無評価である。

④今回の配点を一般的な企業(工事経験あり)に当てはめてみると、その得点差は2点程度と予想される。2点程度の配点差では応札価格通りの順位付けとなる場合が多く、品質確保のための担保が落札結果に反映しづらいと考えられる。

⑤総じて、従来の価格競争の歯止めにはならない甘い制度であり、これでは品質確保に努力している企業に対しての受注機会確保の優位性は十分に発揮できないと考えられる。
この制度を施行するなら、応札価格と落札者が逆転するくらい加点30点として、品質確保に努力する企業を徹底的に支援して欲しい!

PICT2607

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